Jazbine
規模: 2.16ヘクタール/5,600本のブドウの木
土壌: 70% 粘土、30% 泥灰石
露出: Vrh プラトー 60%、北 20%、南 20%、
標高:125.7m~118.4m
品種:メルロー/カベルネ・フラン/シャルドネ/ウェールズ・リースリング
Plhttps://www.batic.si/en/antation 年: 1971/1973
植栽密度:1.2m×2.5m
Jazbine
そのような状況の下で、父のIvanは、Batič家の信望を保ち続けるために、手入れがおろそかになっていた農園を管理し直そうと決意し、21歳のと きに家督を継ぎました。 と言っても、相続できたのは、お金ではなく、ブドウ畑に出て働く仕事だけでした。 そんな父が唯一持っていたものは、将来へのヴィジョンでした。 その時すでに、父は自分の描くブドウ畑の未来図と、Jazbineの畑の可能性を信 じていたのです。 父は、Jazbine の畑の周囲の木を切り倒しブドウ畑を広げるために一本のチェーンソーを購入しようと、200ディナール(ユーゴ スラビアの通貨単位)を借りました。 季節もよく、農園ではサクランボや桃や梨が次々と採れたので、果物やワインを売ったお金で、Jazbineの畑 のブドウ栽培の土壌造りに着手するための人手をたくさん募ることができました。 幸いにも借りたお金はすぐ返すことができましたが、その後は、手元に入ればまた出て行くという事態が続き、農園を維持していくにも、状況は厳し くなる一方でした。 そして、とうとうすべての望みが潰えたかと思われたとき、Jazbineの畑のブドウが、枝の若葉を広げ始めたのです。 それから何十年も過ぎ、世の中は大きく移り変わりました。父が自ら木を切り倒し、草を刈り、鋤鍬を入れて拓いたJazbineの畑も、時を経て、ブド ウ栽培に最適な土へと変ってきたのです。 新治の土に苗木が植えられた最初の年から今日まで、枝葉や花実の手入れ、収穫の後の台木の剪定や土の手入れに至る、一年を通して続く人 の手による作業を一度たりとも怠らなかったこの畑では、毎年、優れた品質のワインの誕生を約束する素晴らしいブドウが実ります。 Batic家では、Jazbineの畑のブドウで造る最良のヴィンテージ・ワインを、Angel Red と名付けています。 「我々が今持っているものすべては、このJazbineの大地のお蔭なのだよ」と、父はいつも家族に語っています